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Technora® | テクノーラ®

テクノーラ

テクノーラ®は帝人株式会社が独自の技術によって1987年に商業生産を開始した
パラ型アラミド繊維で、高強力、高弾性を有し、
更に耐熱性、耐薬品性にも優れた新しい合成繊維です。
テクノーラ®は、共重合タイプのポリマーよりなる繊維であり、
PPTA(ポリ-P-フェニレンテレフタラミド)繊維とは異なったプロセスにより製造されます。
テクノーラ®は、前述の通り高強力、高弾性、耐薬品性、耐摩耗性、
および耐屈曲疲労性にも優れていることから、現在ゴム補強材を始め、
産業資材用途を中心に巾広く、使用されています。

テクノーラ®の化学構造式

コポリパラフェニレン・3.4'オキシジフェニレン・テレフタラミド

テクノーラ®の化学構造式

テクノーラ®の一般特性

色相 ゴールド
密度 1.39g/cm3
単繊維直径 12μφ(円形)
引張強度 24.5cN/dtex
347kg/mm2
引張弾性率 530cN/dtex
7500kg/mm2 (74GPa)
破断伸度 4.5%
熱分解開始温度 約500℃
燃焼熱 6800cal/g
比熱 0.26cal/g・℃
限界酸素指数 25
平衡水分率 2%

各種繊維の応カー歪曲線(重量当り)

各種繊維の応カー歪曲線(重量当り)

テクノーラ®の特長

FEATURE .1

高強力
引張強度は同一重量のスチールの8倍、ガラスやポリエステル・ナイロンの3倍に相当し、軽量化に大きく寄与します。

FEATURE .2

耐疲労性
一般に強度の高い繊維は、摩耗・屈曲・伸張にたいしての強力低下が大きいのですが、テクノーラ®は優れた耐疲労性を示します。

FEATURE .3

寸法安定性
剛直な分子構造と高度に配向された分子形態のため、高弾性率・低クリープ・低応力緩和であり、また熱収縮や熱膨張係数も低いため寸法安定性に優れます。

FEATURE .4

耐熱性
分解開始温度は約500℃です。250℃でも常温の半分以上の強度を示し、200℃では長時間の使用に耐えます。

FEATURE .5

耐化学薬品性
有機溶剤はもちろん、酸およびアルカリの両方に対して高い抵抗性を示します。また海水や水蒸気に対しても安定しており、湿熱で180℃まで耐えるなど、耐加水分解性にも優れています。

テクノーラ®の耐酸性

テクノーラ®の耐酸性

テクノーラ®の耐アルカリ性

テクノーラ®の耐アルカリ性

テクノーラ®の耐湿熱性(120℃飽和水蒸気中)

テクノーラ®の耐湿熱性(120℃飽和水蒸気中)

テクノーラ®の耐久性・疲労性

    単位 テクノーラ® PPTA PET 試験方法・条件
摩擦耐久性 繊維同士 360 130 1600 【直交摩擦法】
荷重:0.18cN/dtex
対クロムメッキ棒 790 200 4000
屈曲疲労性 強力 保持率 % 52 36 99 【ローラー屈折法】
直径比:ローラー/繊維=11/0.7
荷重:0.53cN/dtex
  • Technora®、テクノーラ®は帝人(株)の登録商標です。